【朗読】『漁師の告白』無生に 押田成人神父訳ヨハネ福音書より

【朗読】『漁師の告白』無生に 押田成人神父訳ヨハネ福音書より

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★部分テキスト
https://drive.google.com/file/d/1Pd9mWnW1g3tEqpMAOjpqU-_5dShxG2VN/view?usp=sharing

押田成人神父(ドミニコ会)は、わたしが学生のころ、仲間の間で「なんだかすごい人だ」と評判でした。
長野県・八ヶ岳のふもと、信濃境駅から少し上ったところの「高森草庵」で、純自然的な農業をしながら祈りの生活をおくっているとのことでした。
友人二人は、その生活にすっかり魅せられて、学業そっちのけで、ほとんどそこに住み込んでいました。
ですので、わたしも行ってみました。ヨハネ福音書の初めで、若者たちがイエスに魅せられて「来て、見なさい!」と言われてついていったように。
廃材で建てたようないくつかの小屋で、人々は祈り、都会の若者なので要領がわからず、神父から「バカヤロ!」と𠮟られながら農作業をし、晩にはそこで採れたお米や野菜のささやかな夕食を囲んでいました。
草庵の裏には泉が湧き出ていて、そこで子どもの洗礼式も行われました。
それは復活祭の頃だったので、高原はまだ寒かったですが、その清冽な空気にわたしも心が洗われました。
押田神父の『道すがら』『孕みの音』『藍の水』『ばらのまどい』などの著作は、人は知らないけれど価値ある秘書(?)として読み継がれていました。(最近、日本キリスト教団出版局が「押田成人著作選集」全3巻を公刊しました)。
『漁師の告白』は、鉛筆書きで、ある部分はかすれて読めなくなっていたほど押田神父がいつも持ち歩いていたと言われるヨハネ福音書の独自訳です。
その初めの部分「無生に」は、押田神父さんの「コト言葉」の思想(『地下水の思想』新潮社刊参照)の源泉ともいえる訳文ではないかと思います。

高森草庵に住み込んでいた友人は、押田神父の思想がマルティン・ブーバーなどヘブライ思想と深くつながるというので、エルサレムのヘブライ大学に留学しました。けれども、むこうの旧約聖書学は…「だめだ。戦時中の日本の国体思想みたいだった…」ようです。彼は、その後、高森草庵のそばに自分の庵を自力で建てましたが、無理がたたって若死にしてしまいました。
押田神父さんの書物を開くと、こうしたわたしの青春時代、神と出会ったはじめの時の思い出が心いっぱいに広がります。あのころイエス・キリストのもとにつどった人々、今も生きている人、すでに帰天してしまった人々のためにお祈りします。

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